神言(かみごと)

  • 神言は、神道一般で用いている「大祓詞(おおはらえのことば)」に似ています。
  • 大祓詞は、延喜式祝詞(927年成立)の「六月晦大祓」のことですが、現在神道一般で用いられている大祓詞は、天津罪・国津罪の詳細な内容が削除されています。参考:大祓詞(玄松子の記憶)六月晦大祓(神話の森)
  • 下に掲載した神言は、霊界物語第60巻第14章に掲載されているものをもとに作成しました。
  • プリントできるようにPDF(縦書き)にしたものもあります。ダウンロードはこちらからどうぞ。
  • 集団で唱和するときは、最初は先達(せんだつ)が一人で、『から全員で唱和します。
  • 霊界物語に、王仁三郎による神言の解説が収録されています。→霊界物語第39巻附録「大祓祝詞解」

神言

高天原(たかあまはら)に神(かみ)(つま)り坐(ま)す。『元津御祖皇大神(もとつみおやすめおほかみ)の命(みこと)(もち)て。八百万(やほよろづ)の神たちを神集(かむつど)へに集へ賜(たま)ひ神議(かむはか)りに議り玉ひて。伊都(いづ)の大神(おほかみ)美都(みづ)の大神は豊葦原(とよあしはら)の水穂(みづほ)の国を。安国(やすくに)と平(たひら)けく所知食(しろしめ)さむと天降(あまくだ)り玉ひき。如此(かく)天降(あまくだ)り玉ひし四方(よも)の国中(くぬち)に荒振(あらぶる)神等(かみたち)をば。神問(かむとは)しに問(とは)し玉ひ神掃(かむはら)ひに掃ひ給(たま)ひて、語問(こととひ)し磐根(いはね)(きね)立草(たちくさ)(の)片葉(かきは)をも語止(ことやめ)て。天之磐座(あめのいはくら)(はな)ち天之八重雲(あめのやへくも)を伊頭(いづ)の千別(ちわき)に千別(ちわき)て天降(あまくだ)り賜ひき。如此(かく)天降(あまくだ)り賜ひし四方(よも)の国中(くになか)を安国(やすくに)と定(さだ)め奉(まつ)りて下津磐根(したついはね)に宮柱(みやばしら)太敷立(ふとしきたて)。高天原(たかあまはら)に千木(ちぎ)多加(たか)知りて皇大神(すめおほかみ)の美頭(みづ)の御舎(みあらか)(つかへ)(まつ)りて。天(あめ)の御蔭(みかげ)(ひ)の御蔭(みかげ)と隠(かく)り坐(ま)して。安国(やすくに)と平(たひら)けく所知食(しろしめ)さむ国中(くぬち)に成出(なりいで)む天(あめ)の益人(ますひと)らが、過(あやまち)(をか)しけむ雑々(くさぐさ)の罪事(つみごと)は。天津罪(あまつつみ)とは。畔放(あはな)ち溝埋(みぞう)め樋放(ひはな)ち頻蒔(しきま)き串差(くしさ)し、生剥(いけは)ぎ逆剥(さかは)ぎ屎戸(くそへ)許々太久(ここたく)の罪を。天津罪と詔別(のりわけ)て国津罪(くにつつみ)とは。生膚断(いきはだだち)、死膚断(しにはだだち)、白人(しらひと)胡久美(こくみ)。己(おの)が母(はは)(をか)せる罪、己(おの)が子(こ)(をか)せる罪。母と子と犯せる罪、子と母と犯せる罪。畜(けもの)犯せる罪、昆虫(はふむし)の災(わざはひ)。高津神(たかつかみ)の災(わざはひ)、高津鳥(たかつとり)の災(わざはひ)。畜(けもの)(たふ)し蠱物(まじもの)せる罪、許々太久(ここたく)の罪(つみ)(いで)む。如此(かく)(いで)ば天津宮言(あまつみやこと)(も)て。天津金木(あまつかなぎ)を本打切(もとうちきり)末打断(すゑうちたち)て。千座(ちくら)の置座(おきくら)に置足(おきたら)はして。天津菅曽(あまつすがそ)を本刈絶(もとかりたち)末刈切(すゑかりきり)て八針(やはり)に取裂(とりさき)て。天津祝詞の太祝詞言(ふとのりとごと)を宣(の)れ、如此(かく)(の)らば。
天津神(あまつかみ)は天(あま)の磐戸(いはと)を推披(おしひら)きて。『天(あめ)の八重雲(やへくも)を伊頭(いづ)の千別(ちわき)に千別て所聞食(きこしめさ)む。国津神は高山(たかやま)の末(すゑ)短山(ひきやま)の末に上(のぼ)り坐(まし)て。高山(たかやま)の伊保里(いほり)、短山(ひきやま)の伊保里(いほり)を掻分(かきわけ)て所聞食(きこしめさ)む。如此(かく)所聞食(きこしめし)ては罪と云ふ罪は不在(あらじ)と。科戸(しなど)の風(かぜ)の天(あめ)の八重雲(やへくも)を吹き放(はな)つ事の如く。朝(あした)の御霧(みきり)(ゆふべ)の御霧(みきり)を朝風(あさかぜ)夕風(ゆふかぜ)の吹掃(ふきはら)ふ事の如く。大津辺(おほつべ)に居(を)る大船(おほふね)を舳(へ)解放(ときはな)ち艫(とも)解放(ときはな)ちて大海原(おほわだのはら)に押放(おしはな)つ事の如く。彼方(をちかた)の繁木(しげき)が本(もと)を焼鎌(やきがま)の敏鎌(とがま)(も)て打掃(うちはら)ふ事の如く。遺(のこ)る罪は不在(あらじ)と祓ひ賜ひ清め玉ふ事を。高山(たかやま)の末(すゑ)短山(ひきやま)の末より佐久那太理(さくなだり)に落(おち)。多岐(たき)つ速川(はやかわ)の瀬に坐(ま)す瀬織津比売(せおりつひめ)と云ふ神。大海原(おほわだのはら)に持出(もちいで)なむ、如此(かく)持出往(もちいでいな)ば。荒塩(あらしほ)の塩の八百道(やほぢ)の八塩道(やしほぢ)の塩の八百会(やほあひ)に坐(ま)す速秋津比売(はやあきつひめ)と云ふ神。持(もち)可々呑(かかのみ)てむ、如此(かく)可々呑(かかのみ)ては。気吹戸(いぶきど)に坐(ま)す気吹戸主(いぶきどぬし)と云ふ神。根(ね)の国(くに)(そこ)の国に気吹(いぶき)(はなち)てむ、如此(かく)気吹(いぶき)(はなち)ては。根の国(くに)底の国に坐(ま)す速佐須良比売(はやさすらひめ)と云ふ神。持佐須良比(もちさすらひ)(うしなひ)てむ如此(かく)(うしなひ)ては。現身(うつそみ)の身にも心にも罪と云ふ罪は不在(あらじ)と。祓(はらひ)(たま)へ清(きよめ)玉へと申事(まをすこと)を所聞食(きこしめせ)と。恐(かしこ)み恐みも白(まを)す。

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